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緑の回廊プロジェクト


ボッソウ・ニンバの野生チンパンジーを保護するために 植林活動や教育普及活動などをおこなっています。
ボッソウのチンパンジーは1群だけで、現在9人だけです。まわりは畑とサバンナに囲まれて孤立しています。すでに過去20年間にわたって、群れを出て行く若者はいても、外からやってきたチンパンジーはいません。まだ子どもが生まれてなんとかなっていますが、このままでは、早晩、死に絶えてしまうでしょう。
 
ボッソウから東へ4km行ったところにニンバ山があります。ギニア・リベリア・コトジボアールの3国の国境に位置する山です。標高1720mですが、西アフリカで最も高く、だれでもがその名前を知っていて、日本人にとっての「富士山」のような山です。 3国で唯一、ユネスコの指定する「世界自然遺産」になっています。
 
1993年から、ニンバ山のチンパンジーの調査を始めました。密猟者がたくさん入り込んでいて、ニンバ山のチンパンジーはたいへん臆病ですが、それでも4-5群の野生チンパンジーが住んでいることが確認されました。ボッソウのチンパンジーが将来生き残るためには、ボッソウとニンバのあいだを行き来できるように植林を始めました。

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緑の回廊プロジェクトについて

1997年、ボッソウのチンパンジーを保護する活動が始まりました。「緑の回廊」は、地元の人々と協力し、日本政府、ギニア政府、ギニアの日本大使館の援助を受けて、植林を進めています(Hirata et al, 1998)。これは、ボッソウとニンバ山の間のサバンナ地区に、幅300m、長さ4kmにわたって木を植えるというもので、ボッソウのチンパンジーとニンバ山に住むチンパンジーとの往来を可能にすることを目的としています。

 また、村民や難民に対して、ボッソウのチンパンジーの生態を記録したビデオを上映する活動もおこなっています。チンパンジーやそこでおこなわれている研究のことについて、現地の人々によりよく理解してもらうようことを目的としています。さらに、子供たちに対しては、ギニアの公用語であるフランス語で書かれた本を製作し、小学校に配布しています。若い子供たちにチンパンジーや保護について学んでもらうためです。この地域では、教材となる本が不足しているので、このような本を配布することで読み書きなどの能力を高める効果も期待できます。これらのプロジェクトはすべてアフリカに住むチンパンジー保護活動の一環です。

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