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ボッソウのチンパンジーで見られる行動

Behaviors of chimpanzees in Bossou

ボッソウのチンパンジーたちは約1k㎡にわたる原生林を含む2次林や雑木林を主な行動域として利用しています。ボッソウのチンパンジーは、毎日の多くをバン山からゲイン山、ウェイトン山、ブートン山を中心とした約6k㎡あるコアエリアの中ですごしますが、時にはわずかに残るガリレア林の回廊を利用して隣接している森林まで足を伸ばすこともあり、その時の行動域は約15k㎡にもなります。

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道具使用

チンパンジーは多様な道具を作り、使います。日常的に習慣として道具を作り使用する霊長類は、人間のほかにチンパンジーだけです。
 道具使用には、地域によってレパートリーに違いが見られます。しかし、これらの地域差は、チンパンジーの生息する物理的・生物的環境の違いだけで説明できるものではありません。これらの違いのいくつかは、明らかに社会的に由来し伝統とよべるものなのです。 つまり、チンパンジーの文化といえるでしょう。

ボッソウで見られる道具使用

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道路横断


バン山とゲイン山の間には、リベリアに通じる国境越えの広い道路が南北に縦貫しています。この道路によってチンパンジーの住む森は分断されています。チンパンジーたちがバンとゲインの間を移動するときは、この大きな道路を横断しなければなりません。
 広い道路はどこでも渡れそうで、チンパンジーたちはどこを渡ってもよさそうですが、渡る場所が決まっています。また、群れが道路を横断するときには「先頭の偵察」、「付き添い」、「しんがり」などの役割分担が観察されます。

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人間の営みとチンパンジー


ボッソウチンパンジーの生息地は、周辺の森林から孤立し、果樹園や畑、農場に囲まれています。チンパンジーたちは、森の自然の食べ物が少ない季節になると、畑や果樹園に来て農作物を食い荒らします。チンパンジーの生息地が減少しているため、すぐそばの畑や果樹園で得られる食物は、チンパンジーにとって欠くことのできない食物レパートリーの一部になっています。

写真: 食べつくしたパパイヤの木に登るフォアフ

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